HR③

高3生が試験本番の前に考えておかなければならないこと

  大学入試本番まで、残すところあと1か月半・・・・、高3生にとっては残り45日と言った方が現実的に聞こえてしまう・・・という時期。高3生はまさに「ラストスパート」で毎日必死に勉強している頃です。
 「・・・時間が足りない」、「寝ないで勉強できる身体が欲しい!」と切実に妄想したくなる時期でもあります。

  本番で絶対に失敗したくない・・・。
  ギリギリでもいいからとにかく合格したい・・・。

  ・・・でも、そんな慌ただしい時期だからこそ、絶対に失敗したくない、受かりたい、と思っているからこそ、
 
 「最悪の事態」に対する備えを、今この時期にしておかなければいけません。

 「もし共通テストで失敗して志望大学のボーダーラインの得点に届かなかったら・・・」
 「もし共通テストで、国公立大学への進学が厳しくなってしまうような点数をとってしまったら、どうするのか?」 

  人によって(ご家庭の事情によっても)、選択肢は様々です。
  その「様々」をこの時期にちゃんと考えておかないと、「共通テストが終わってから・・・」では、(試験の結果がよければいいのですが、)最良の選択をすることはとても難しく、手遅れになるケースがほとんどです。
 「共通テストの結果が出てから~」が、必ず手遅れになる理由は、 

①共通テストに参加している全国の大学・短大数、さらに学部・学科・コースの数や種類は大学によって多種多様であること
②共通テストの結果(自己採点)を受けて、各高校で渡される志望校判定(大手予備校が出しているもの)は、自分が考えていた志望校以外の大学(行く気がないような大学も)、網羅的に出てきてしまい、その数が20校くらいになることもある
③共通テストで失敗した場合は、その志望校判定でA判定やB判定が出ている、今まで調べたこともないような大学を勧められることが多い

 の3つがほとんどです。
  特に③のような状況になり、「明日が出願の期限だけど、出願すべきかやめるべきか、どうしよう・・・」という相談を受けることが結構あります。これが「行きたい大学」や「行ってもいいかな?と思っていた大学」であれば特に問題はありません。本人が「考えてもいなかった大学」だから、本人も周りも慌ててしまうのです。 
  
  今のうちに考えておけば、絶対に慌てることはない・・・とは言い切れませんが、大学受験に関してもいわゆる「リスク管理」というものはとても重要になってくる、ということは間違いありません。

 「有事」が起こってから対処するのではなく、「有事が起こったらどうするつもりなのか」を今だからこそ、しっかりと考えておきましょう。