文理選択について
高校1年生は2学期早々には文理選択を決めなければいけない時期になります。文系・理系だけでなく、社会(日本史・世界史・地理)と理科(生物・化学・物理・地学)の
科目選択もしなければなりません。(学校でも同じようなことを言われていると思いますが・・)、
文系に進むのか、それとも理系に進むのかを「教科の好き嫌い」だけで決めるのは、あまり賢い
方法とは言えません。もちろん絶対にダメ!!というわけではないですが・・・。
ちなみに僕(高田)は高校1年生の時に「教科の好き嫌い」で文理選択をしました。その結果、国公
立への道が狭くなってしまい、今から考えるともう少ししっかりその先を考えて文理選択をしてお
けばよかった・・・・とちょっぴりだけですが後悔しています。
一番理想的な形は(言うまでもありませんが)
「将来なりたいもの(やりたいこと)があって、そのために進むべき学部が
決まっていて、その学部へ行くために必要な教科(科目)が決まっている=
文理選択の決定」
という形です。
しかし、高校1年生当時の僕自身もそうでしたが、今の段階で「自分はこうなりたい!こういう
ことがしたい!」とはっきり決まっている生徒は全体の1/3~1/4程度いればいい方で、ほとん
どの生徒は将来に対する具体的な夢や目標といったものがなかなか見つけられ
ていない・・・というのが実状だと思います。
向新ゼミでは、「自分で自分の進むべき道を決めなくてはいけない」文理選択という機会を使っ
て、子どもたちになるべく自分の将来を考えるようにしてもらっています。そして、ここで
私たちが最も気をつけていることは
「答えを出すことを強制しない」
ということです。(もちろん、文理選択については高校で〆切があるので現時点で生徒本人が「ベス
トだ」と思える選択をしてもらいますが)とかく、こういった場合は「はっきりとした夢や目標を持
たせよう!」と無理強いしてしまいがちです。
しかし、本人が自分自身でしっかり考えることなしに、本人の得意科目や興味のある事
柄などから無理矢理、夢や目標を持たせても、結局は長続きしません。それよりも文理選択や大
学受験に向けた勉強を通して、少しずつでも「自分の将来について」悩みながら考え
てくれた方が、必ずその生徒のためになると考えています。
ちなみに僕自身も「塾の仕事がしたい!」と思ったのは、大学4年生になる直前に、とある塾の
就職説明会に参加し、そこである方の模擬授業を拝見して「自分もこんなに楽しくてためになる
授業ができる教師になりたい!」と感じたことがきっかけでした。それ以来この仕事を20年近く
続けていられるのも、その時に感じた「熱いエネルギー」が今も胸の中にあるからだと思います。
どこに、どの瞬間に子どもたちが「これだ!」と思うきっかけが転がっている
かはわかりません。
また、現時点で「なりたいもの・やりたいこと」が決まっている生徒でも、5年後にはその夢が変わ
っていることも十二分にあり得ます。そういった可能性も含めて、出来る限り柔軟に文理選択
をサポートしていけたら、と思っています。