当時の踊念仏の様子が描かれている巻物(一遍上人絵伝)より
富山の自然
【僧ヶ岳の雪形】
今回は特別講師、深井先生の登場!私の出身地・富山県では、春になり立山連峰の雪が解け始めると、「僧と猫」などの雪絵をみる
ことができます。
5月の連休あたりには、天気のいい日にはくっきりとその姿が見られ、お百姓さんなどはその姿が
見え始めると
田植えの時期がきた、と考えるための目安にしていたということです。
よ~く見てみても、あまり僧の形には見えませんが、山にその姿を
見つけたときは、小学生のとき、何かの調査で毎日その雪絵を観察さ
せられたことを思い出します。当時はその絵が移り変わるのを調べて
も「だから?」くらいにしか思っていませんでしたが、
最近は雪形がくっきり現れると「あぁ、富山はこの立山連峰がやっぱ
りいいよなぁ~」とその雄大な自然のすばらしさに感動してしまいます。
大学生になって一度故郷を離れ、また戻ってきたことで故郷の良さが理解でき、今では富山大好き
人間の深井でした!
~僧ヶ岳の雪絵~
北アルプス・立山連峰の最北端に位置する黒部市と魚津市
にまたがる僧ヶ岳(1855m)では春先、雪解けがすすみその
山肌に、山名の由来となった僧や馬の雪形が見られる。
その雪絵は初夏の訪れとともに形を変え、農家が田植えの
時期の目安にしていたとされる。
はじめは左から、僧・大入道・猫と並んだ形だが、さらに
雪解けが進むと大入道が馬になって、僧が尺八を吹いて馬
を引く姿に変化していく。