水と氷
【水と氷】
今回は水と氷についての問題から水の入ったコップに氷を入れると、水面は上がるよね。では、そのコップに浮いている氷が解け
たら、コップの水面の高さはどうなるかな?
答えは
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「変わらない」
なんだ。
普通の物質は、気体 → 液体 → 固体 になるにつれて体積が小さくなるよね。でも水の場合
は、水(液体)から氷(固体)に変わるとき、体積が10%くらい大きくなってしまう。それは水分子
特有の「水素結合」が関係して いるんだ。
水の分子(H2O)はO(酸素原子)1つと、H(水素原子)2つからできているね。
その水分子をつくっているOとHが周りにある他のOやHと互いに引き合っている力が水素結合と
いうものなんだ。
水分子は液体のときでも1つ1つの分子がバラバラではなく、いくつかずつ水素結合で軽く引き
合った状態になっているんだね。そして水が氷になるときは、この水素結合で近くにあった分子と
分子が互いにつながって輪を作り、独特の結晶構造になるんだ。
そのときに、輪の中に空間ができてしまう分、体積が大きく
なるんだね。体積が増えても重さは変わらないから、氷の密度は
水のときよりも小さくなるよね。その密度の差だけ軽くなって氷
は水面に浮くんだね。そして溶けて水にもどると体積はまた10%
くらい小さくなり、ちょうど水面に浮かんでいた部分が水にもどっ
た時には、氷の時に水面に沈んでいた氷の部分の体積内に収まり、
水面の高さはかわらないというこになるんだね。
宇宙全体から見ても、地球にとって特別な「水」の存在。「水」は本当に神秘的なものだよね。